薄れゆく記憶、溢れかえる思い出

「またここへ来てるんやなぁ・・・。
ここへ来てない日・・・何してたんか思い出されへんねん。
私、ちゃんとしてたんやろか・・・。思い出されへん」

不安そうに話しをしてくれた。
でもね、芋のつるを見て

「昔はこんなんしか食べるもんがなかった。
手伝いさせられるんが嫌やったけど
食べるもんがなかったからご馳走やったんよ」

ってつるの剥き方教えてくれるやん。

記憶は無機的、思い出は感情を伴った有機的なもの
記憶は忘れる、思い出は忘れない
記憶は客体的、思い出は主体的


大丈夫だよ。
わたしがちゃんと覚えておくから。